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第4回 斎藤武夫先生の日本が好きになる!歴史授業講座inさいたま

7月8日(土)、大宮ソニックシティービル706会議室にて
「第4回 斎藤武夫先生の日本が好きになる!歴史授業講座inさいたま」
を開催します

第4回日本が好きになる!歴史授業講座
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斎藤武夫先生の日本が好きになる!歴史全授業講座

「斎藤武夫先生の日本が好きになる!歴史授業講座」
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どうぞご参加ください!

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第1回:斎藤武夫先生の日本が好きになる!歴史全授業講座INさいたま

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「聖徳太子」を「厩戸王」に!?


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ブログ:小浜逸郎「ことばとの闘い」から転載させていただきました。
小浜先生、ありがとうございます。



「聖徳太子」を「厩戸王」に!?

文科省が今回の小中学校指導要領改訂で、「聖徳太子」の名を「厩戸王」と改めようとしていることは、みなさんご存知ですか。理由は、聖徳太子の名は一世紀ほど後でつけられたものだからだそうです。まったく釈然としません。
 ただし、文科省では、2000字以内でパブリックコメントを求めています。締め切りは3月15日まで。窓口フォームは、
https://search.e-gov.go.jp/servlet/Opinion
 私もコメントを送りました。以下、それに若干アレンジを加えて思うところを述べます。

聖徳太子


 このたび学習指導要領改訂にともない、歴史的分野において、「聖徳太子」の名を「厩戸王」に変更するとの提案がなされていますが、断固反対します。聖徳太子が後世の呼称だからというのはまったく理由になりません。歴代天皇の名も多く諡名(おくりな)が使われています。

 そもそも歴史とは単なる一回的な事実ではなく、それを共有する共同体のメンバーにとって、今とこれからを生きていくために、受け継ぎ伝えていかなくてはならない必要不可欠な物語、history(英)、histoire(仏)、Geschichte(独)です。だからこそ神話と歴史とのあいだにも精神の連続性が存在するのです。
 聖徳太子の名は、わが国の精神的・社会的秩序の礎を築いた人として、永らくすべての国民の間に浸透し、親しまれ、紙幣の肖像にも使われてきました。この名を変更することは、日本の歴史の重要な部分を抹消するにも等しい愚挙と考えます。

 科学の時代となり、人文系の学問にもその方法をそのまま適用すべく、実証主義的歴史学が主流となっています。事跡をなるべく正確に定めるためにこの方法を駆使することを認めるのにやぶさかではありません。しかし何事も過ぎたるは及ばざるにしかず。個々の些末な「事実」に過度にこだわると、その学問固有の基本特性を毀損しかねません。歴史学は時間的連続性の概念を基軸として一定の事象を総合することによって初めて成り立つ学問ですから、個々の要素に分断してとらえてしまうと、学問としての意味がなくなります。個物をあれこれ抽出して研究する自然科学的な分析とはそこが違うのです。
 今回のような提案をする現代日本の歴史学者たちは、このことがまるで分っていないようです。過度な実証主義は学問のオタク化を招きます。

 また、ことさら聖徳太子を選んで、それにかかわる当代の断片的事実のみに固執し、その後の人々のとらえ方を無視するような変更を提案する今回の試みのうちには、このオタク化した現在の実証主義的傾向を利用して、天皇家の歴史をなきものにしていこうとする歪んだ政治的意図が感じられます。
 将来の日本人のために特に公正中立を期すべき文科省が、このような提案を大真面目に取り上げる試みそのものをたいへん残念に思います。

 ついでに申し添えますが、いつのころからか「士農工商」が小中学校の教科書から消えました。私は大学で「江戸時代の身分制度を表す四字熟語は?」と質問したら、ほとんどだれも答えられず、びっくりしたことがあり、それでその事実を知ったのです。
 これもまったく納得できません。
 この言葉が消えた理由は、当時の厳しい身分制度や序列を表す公式の用語ではなかったというところにあるようです。それはおそらくそのとおりでしょう。しかし、言葉自体は人口に膾炙して存在したのですし、実際にこの言葉を用いる当時の人々の意識の中で、身分(アイデンティティ)感覚が自覚されていたことは疑いないところです。
 およそかつてあった言葉を抹殺することは、歴史に思いをいたすことにとって大きな障害になります。キーワード的な言葉がないと想像力のはたらきようがないからです。

 今回の指導要領改訂案では、「鎖国」の表記も消すことになっています。たしかに中国やオランダを通して外国と通商していたのですから、完全に国を閉ざしたのではありません。けれどもそれに近い状態であったこともまた事実です。
 この言葉はオランダ語の訳語だそうですから、他国から日本を見た時の否定的な形容なのでしょうが、おそらく明治近代以降に、日本人自身が過去を否定的に振り返ることによって日本語として定着していったのでしょう。否定的に見ること自体には確かに問題があります。しかしこの言葉は、幕末に西洋文明に触れた衝撃の大きさをきっかけとして、日本の近代化が急速に成し遂げられた過程を理解するのに象徴的な意味を持っています。

 士農工商にしろ鎖国にしろ、たとえそれらの言葉がどれほどネガティブなニュアンスを連想させようと、人々の間でそれらがごく普通に用いられたという事実は消えません。要は、いつごろ、どのような仕方で使われたのかということも合わせて学ぶようにすればよいのだと思います。
 現在の時点から見たいわゆる「史実」と異なるからといって、かつて人々の生活史の中で深い意義をもっていた言葉を抹殺してしまうというような現在の歴史学界の傾向には、とうてい賛成できません。
 文科省には猛省を促したいと思います。当ブログ読者の皆さんも、パブリックコメントを送ってみてはいかがでしょうか。


聖徳太子の名前を「厩戸王」に変えるな!文部科学省へパブリック・コメントを届けてください!


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授業づくりJAPANの『日本人を育てる授業』 

 NO.82 2017/2/24

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聖徳太子の名前を「厩戸王」に変えるな!
  
     次期学習指導要領改訂案に対する緊急声明

文部科学省へパブリック・コメントを届けてください!    
     
     (「新しい歴史教科書をつくる会 FAX通信」より)


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

聖徳太子の名前を「厩戸王」に変えるな!
次期学習指導要領改訂案に対する緊急声明
文部科学省へパブリック・コメントを届けてください!



新しい歴史教科書をつくる会は、2月14日に文部科学省から発表された
次期学習指導要領改訂案に対し、21日、下記の緊急声明を発表しました。
そして同日、本声明は文部科学省が現在募集中のパブリック・コメントと
して、同省に送付されました。


この案件は是が非でも阻止しなければなりません。

会員ならびに支援者の皆様には、声明についてご理解の上、文部科学省
へパブリック・コメントをお送りいただきますよう、何卒、ご協力をお
願いいたします(パブリックコメントへの宛先は声明の最後をご覧ください)。

なお、今回の緊急声明は、改訂案の歴史的分野で「聖徳太子」の一点に
ついて指摘しておりますが、他にも歴史・公民それぞれに、懸念される
部分があります。これらにつきましては、今後内容を精査し、会として
改めて問題点を指摘いたします。

             ◇

日本人の精神の支えをなす聖徳太子の名前を「厩戸王」に変えないで下
さい!


-次期学習指導要領改訂案への「つくる会」のパブリック・コメント            

          平成29年2月21日


        新しい歴史教科書をつくる会


文部科学省は2月14日、次期学習指導要領の改訂案を公表しました。
その中で、小中学校の歴史教育に関し、日本国民として決して見逃す
ことのできない重大な記述が含まれていることがわかりました。日本
史上もっとも大切な人物として長年位置づけられてきた聖徳太子のそ
の呼称を否定し、「厩戸王(うまやどのおう)」と呼ばせるという方
針が書かれています。当会は文科省のこの改訂案に絶対反対であり、
改訂案に対するパブリック・コメントとして、ここに当会の見解を発
表します。


(1)改めて説明するまでもありませんが、日本史上の聖徳太子
(574~622)の事績は傑出しています。太子は冠位十二階と十七条憲
法によって国家の仕組みを整備し、天皇を中心とする国づくりへ前進
させました。中国大陸との外交では、「日出づる処の天子、書を日没
する処の天子に致す」という文言で知られるように、中国の皇帝を中
心とした華夷秩序から離脱する自立外交を展開しました。こうして聖
徳太子はその後1世紀にわたる日本の古代国家建設の大きな方向付け
をしたといえます。

しかも、その影響は古代史のみにとどまりません。明治以降発行され
た紙幣の人物像として最も多く登場したのは聖徳太子です。このこと
が象徴するように、聖徳太子は日本人の精神の支えとなる人物であり、
聖徳太子を日本史上最も重要な人物の一人と見ることは、近代日本の
国民的合意でもあったのです。


(2)学習指導要領の改訂案についての文科省の説明は、<「聖徳太
子」は没後使われた呼称だが、伝記などで触れる機会が多く、人物に
親しむ小学校で「聖徳太子(厩戸王)」、史実を学ぶ中学では「厩戸
王(聖徳太子)」とする>(産経新聞2月15日付け)というものです。

中学校の場合について聖徳太子の扱いの変化を確認すると、次のよう
になっています。いずれも、「3 内容の取扱い」という項目で記載
されているものです。(以下、引用文中の下線は引用者による)


◇現行学習指導要領(平成20年)の記述
<「律令国家の確立に至るまでの過程」については、聖徳太子の政
治、大化の改新から律令国家の確立に至るまでの過程を、小学校で
の学習内容を活用して大きくとらえさせるようにすること>


◇改定学習指導要領(平成29年)の記述
<「律令国家の確立に至るまでの過程」については、厩戸王(聖徳
太子)の政治、大化の改新から律令国家の確立に至るまでの過程を、
小学校での学習内容を活用して大きく捉えさせるようにすること>

このように、現行版と改訂案ではほぼ同文であるのに、唐突にも、
「聖徳太子」だけが「厩戸王(聖徳太子)」と変えられています。


(3)なぜこのような改変がおこったのでしょうか。その根拠は、
世紀のはざまに日本史学界の一部で唱えられた「聖徳太子虚構説」
と呼ばれる学説にあります。しかし、これが学界の通説になった
かといえば全くそのようなことはありません。「聖徳太子」とい
う呼称の初出は確かに1世紀以上後のことですが、核に当たる
「聖徳」という呼称は、日本書紀以前にも存在したことが、すで
に明らかにされています。
(詳細は高森明勅・つくる会理事による別稿を参照して下さい)


そもそも、死後に使われた呼称だから使えないとすれば、教科書
の人名の多くを書き換えなければならなくなります。そのことを
無視して、聖徳太子の呼称だけを「厩戸王」にしようとするのは、
聖徳太子がまさに日本国家のアイデンティティの基礎となってき
たからこそ、それを否定しようとする動機が隠されていると推測
せざるを得ません。聖徳太子虚構説が全く省みられなくなってい
る今日、突如として、学習指導要領によって全国の小中学生の歴
史教育の現場に押しつけるとは、誠に驚くべきことと言わざるを
得ません。

聖徳太子の偉業はその名前と深く結びついてきたのであり、名前
の否定は人物の否定に行き着きます。もし、この度の学習指導要
領の改訂で「厩戸王」を強制することに成功すれば、文科省は10
年後の改訂では人物そのものを抹殺するであろうとも予想されま
す。

学習指導要領では、歴史教育の目標として、「我が国の歴史に対
する愛情を深め、国民としての自覚を育てる」(中学社会の場合)
と書かれています。聖徳太子を抹殺しようとする今回の改訂案は、
この「目標」にも違反していると言わなければなりません。

私達の主張は以上のとおりですが、この声明をお読みいただいた
あなたに訴えます。どうか、3月15日まで行われる文科省募集
のパブリック・コメントに応募して下さい。
そして、<学習指導要領から日本史上の最も重要な人物である聖
徳太子の名前を消さないでほしい。「厩戸王」の呼称の強制をや
め、現行の学習指導要領の記述に戻してほしい>という趣旨の明
確なメッセージを届けて下さるようお願いいたします。


【パブリック・コメントの宛先】 

文科省のパブリック・コメントにネットで応募される方は、以下
の<画面の意見提出フォームへ>をクリックし、ご意見を記入の
上、送信して下さい。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/02/1382218.htm
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000878&Mode=0

*上記アドレスのページに「意見公募要領」がありますので、
必ずその要領に従って意見をお送りください。要領に沿っていない
場合、無効になる恐れがあります。ご注意ください。


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<参考>

      聖徳太子虚構説は通説ではない

      平成29年2月         理事 高森 明勅

大山誠一氏の聖徳太子虚構説(平成11年)(注1)は、学界の受け入れ
るところとはならなかった。私も批判の筆を執ったことがある(注2)
が、文献の現状は以下の通りである。

大山説発表後刊行された関係書の書名は、吉村武彦『聖徳太子』(岩波
新書、平成14年)など、「聖徳太子」の語が採用され「厩戸王(皇子)」
の例はアマゾンで調べても皆無である。
同様に、『聖徳太子事典』(柏書房、平成9年)はあるが、いまだに
「厩戸王事典」は存在しない。

梅村喬・神野清一編『改訂日本古代史新稿』(梓出版、平成16年)に、
「聖徳太子の時代」の見出しで、「推古朝は、通説的には聖徳太子
(厩戸皇子 574~622)の時代でもある」(福岡猛志執筆)とある
(下線は引用者)。森田悌『推古朝と聖徳太子』(岩田書院、平成
17年)にも、「聖徳太子非実在説が説かれることがあるが・・聖徳
太子が実在したことも歴史的事実」と厳しい大山説批判が展開され
ている。

吉川真司『飛鳥の都 シリーズ日本古代史3』(岩波新書、平成23
年)は、「継体天皇」「天智天皇」などの漢風諡号で統一表記する
ことを断った中で、(混乱を避ける為)「『厩戸王』『葛城王』で
なく『聖徳太子』『中大兄皇子』と記すのも、同様の理由による」
とした。もし、「厩戸王(聖徳太子)」と表記するなら、「葛城王
(中大兄皇子)」と書かないと統一を欠くだろう。

現代の日本史学の標準的見解を示すとみられている『岩波講座日本
歴史』シリーズ第2巻(平成26年)にも、「聖徳太子と呼ばれるよ
うになったのは後世のこととしても、厩戸王は、後に伝説化されて
しかるべき位置を生前から有していたと考えられる」と記す(川尻
秋生)。明らかに、虚構説に否定的だ。

なお、「聖徳」という諡号の初見は法起寺塔露盤銘(706年)に、
「聖徳皇」とあるものだ(東野治之)。
また、播磨国風土記(713~715年)にも「聖徳王」とある(高森・
上田正昭)。
「聖徳太子」の初見は懐風藻(751年)である。

以上の通りであるから、聖徳太子虚構説は、決して学界の通説と
は言えないことは明らかである。


注1 大山誠一『<聖徳太子>の誕生』吉川弘文館、平成11年、ほか。

注2 高森明勅「聖徳太子をめぐる論争を手がかりに歴史への
眼差しについて考える」『正論』平成16年12月号ほか。


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文部科学省へのご意見はこちらへ「小学校学習指導要領案及び中学
校学習指導要領案に対する意見公募手続(パブリック・コメント)
の実施について」

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/02/1382218.htm

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■発行者:授業づくりJAPAN(日本の誇りと歴史を伝える授業づくりの会)

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